健診の大切さ

      ❤️ 健診は忘れずに ❤️
 愛媛県では、母子手帳に入っている受診票を使って、生後3~4ヵ月と9~10ヵ月の2回、無料で小児科で健康審査を受けることができます。
約9割の方が、この無料券を使って健康審査を受けていますが、小児科学会を始めとする専門家は、この2回だけでは不十分だと以前から指摘しています。

 お子さんが生まれて、最初のチェックポイントは生後1~2日です。この時期は消化管や呼吸器、循環器の異常、先天異常等の重大な疾患のチェックと共に、黄疸の出始める時期ですから、血液検査が必要な場合もあります。
新生児の診察に熟練した小児科医が赤ちゃん全員をチェックすべきでしょう。

 生後1ヵ月では、お母さん方が産婦人科を受診される折に、赤ちゃんの体重等の計測を受け、ビタミンKを投与されて、赤ちゃんの1ヵ月健診も終わったと勘違いされている方がおられます。1ヵ月の段階では1~3割の赤ちゃんは何らかの医学的なアドバイスが必要と考えられ、育児面での精神的なサポートも重要になってくる時期です。

 医学的なアドバイスの主なものは、皮膚疾患,心疾患や内臓疾患の早期発見と同時に、栄養面でのチェック、精神面でのチェック(アタッチメントの発達)、向き癖や四肢の運動面のチェック、サーカディアン・リズムや皮膚温のチェックなど、実に多彩です。本院では、風邪などをうつされないように、火水の午後に予約制で1カ月健診も行っておりますので、是非受診してください。(有料になります)

 3~4ヵ月健康診断の際には、いろいろな生活指導やアドバイスをしますが、もう少し早く来院されていれば効果も早く出るのに、と思われるお子さんが 沢山おられます。手足の関節が固めであったり、何か心配事があったり「手のかかる」お子さんの場合は、できるだけ早めに小児科で健康診断を受けるようにしましょう。本院での健診は、小児神経学会認定の専門医がお一人お一人に時間をかけて、生活全般と共に筋緊張を始めとして、日常の接し方や体動の促し方なども具体的に指導します。是非とも予約を取って受診して下さい。(火水の午後、無料です)

 6ヵ月や1歳健診などは財政事情等もあって現状では患者さんの自己負担になってしまいますが、是非とも小児科で個別に健康診断を受けるべきでしょう。 健康診断の折には、各月齢に応じて医師や看護士からの話だけで無く、他の健診のお子さんや家族とも歓談できますから、いろんな心配事や些細な悩み等も相談できるというメリットもあります。