◆ 感染症情報 2024年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月
11月 咳が長引く患者さんが目立ちます。マイコプラズマ陽性で肺炎を合併して点滴治療を行なった方もいます。全国的にもマイコプラズマ感染症が多発しておりますので、感染予防にも気をつけましょう。手足口病も引き続き発生しています。咽頭痛が強くて溶連菌が検出される方も目立ちます。インフルエンザA型や新型コロナも引き続き散見されますが、それほど多くはありません。ワクチンはできるだけ受けるようにしましょう。
10月 急に気温が下がってきて体調を崩す方が目立ちます。手足口病が多く、例年と違って咽頭炎(ノドの発疹や痛み)や高熱を出す児が多く、手足口病を2〜3回繰り返す児もみられます。熱と咳が続いて気管支炎で来院する方も増えています。インフルエンザA型や新型コロナも散見されます。溶連菌は依然として多発しています。急性腎炎の合併も危惧されるので、抗生剤をしっかり内服するようにしましょう。インフルエンザワクチンの予約を始めています。
9月 迷走台風10号では各地で被害が報告され、猛暑と衛生面での健康被害が心配されます。新型コロナは増減しながら、なお流行が続いています。溶連菌が連日検出されており、適切な抗生剤投与が必要です。発熱や咳が長引く方が多く、RSウィルスが検出されて酸素吸入や点滴をしてりしています。感染性胃腸炎の児からノロウィルスが検出されました。食材の管理にも注意しましょう。手足口病の児も多く、今年は咽頭炎(のどの痛み)が強く高熱の出る方が目立ちます。
8月 猛暑日が続いて熱中症や水難事故のニュースが連日報道されています。新型コロナが成人にも子供にも増加傾向にあります。季節外れのRSウィルスによる気管支(肺)炎も多く、呼吸困難のために酸素吸入や点滴をしたりしています。溶連菌感染も引き続いて多く、まれに血尿を認める方もいます。手足口病も減少傾向にありますが、咽頭痛など症状が強いので気をつけましょう。感染性胃腸炎は少なめですが、病原性大腸菌が検出されています。
7月 発熱の患者さんが目立ちます。アデノウィルスや溶連菌が多数検出されています。手足口病も散見されますが、今年の手足口病は高熱や咽頭痛が強く、食事が取れなくて点滴をする児も多数おられます。夏場はあせもや湿疹が多いですが、水痘(水ぼうそう)の方がいました。ワクチン受けていると、水痘の発疹は軽いので要注意です。新型コロナは、徐々に増えつつあります。RSウィルスによる気管支(肺)炎はなお散見されます。
6月 前線の動きが不規則で、夏日が続いたのちに低温注意報が出たりと、体調の管理には注意が必要です。気象病とも言われて体調を崩す方もいます。高熱が続いて来院される方が目立ちます。久しぶりの喘息の症状で来院される方もいます。咳込みと熱が続いてRSウィスルによる(細)気管支炎で点滴をしたり、生後1ヶ月のRSで紹介入院となった児もいます。溶連菌感染は引き続き年齢を問わず流行しています。感染性胃腸炎ではノロウィルスや病原性大腸菌が検出されています。
5月 気温の上昇とともに、強風や気圧の変動など不安定な気候が続いています。体調を崩して来院される方が多く、呼吸器感染から感染性胃腸炎、皮膚症状などが目立ちます。RSウィルス感染により夜眠れないほどの咳込みが続き、点滴を行ったりしています。手足口病の咽頭炎(のどの痛み)が強く食事を取れなかったり、全身の発疹で来院されて溶連菌が検出された方もいます。感染性胃腸炎も多く、病原性大腸菌も検出されています。気温が高くなるので、食材の管理にも気をつけましょう。
4月 各地から桜のニュースが届いていますが、気温や気圧の変化が大きく、体調を崩す方も多いようです。インフルエンザと新型コロナは依然として発生が続いています。発熱と咳が続く方が目立ち、EVウィルスが原因で入院したり、肝機能障害が現れた方もいます。ノロウィルスによる感染性胃腸炎がひどく親子で点滴をした方もいます。感染力が強いので要注意です。スギ花粉症は終わりヒノキの花粉症の季節になりました。
3月 新型コロナとインフルエンザに加えて溶連菌も連日発生しています。気温の変化が大きく、体調を崩す方が多いようです。咳と高熱が続いて肺炎で入院された方もいます。ノロウィルスによる感染性胃腸炎も多く、頻回の嘔吐のため点滴をする患者さんもいます。スギ花粉症がピークを迎えています。夜の眠りが浅くなったりして睡眠リズムが乱れると、昼間の集中力が落ちたりしますので、早めに治療するようにしましょう。蕁麻疹の患者さんも多いようです。
2月 新型コロナとインフルエンザの流行が続いています。新型コロナは37度台の微熱や消化器症状の場合もあります。インフルエンザはA型とB型が流行しているため、繰り返して罹患する方もいます。溶連菌感染も引き続き流行しています。ノロウイルスによる感染性胃腸炎(嘔吐下痢)が増加傾向にあります。感染力と症状が強く、親子で点滴をされた方もいます。花粉症が例年より早く症状が出ているようです。早めに予防薬を使うとお子さんが楽になります。
1月 能登地方地震や羽田空港事故など新年からの大惨事で不安が募ります。年末から咳と発熱の患者さんが多く、ヒトメタニューモウィルスが検出されています。インフルエンザは警報級の流行が続いています。新型コロナは微増傾向にありますので注意が必要です。嘔吐を伴うようなひどい咳が続いて、点滴したり入院したりする方が目立ちます。早めに診察や検査を受けるようにしましょう。間も無く、すぎ花粉症の季節になります。アレルギー症状が強い方は早めに予防薬を使うと症状が楽になります。